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Instagramインサイトの使い方と分析方法 効果的な活用ガイド

  • 一生 山口
  • 9月16日
  • 読了時間: 14分
Instagramインサイト完全ガイド 効果的な分析と活用方法を徹底解説

Instagramを効果的に活用するには、感覚や勘に頼るのではなく「データに基づいた分析」が欠かせません。その中心となるのがInstagramインサイト(プロフェッショナルダッシュボード)です。インサイトでは、リーチ数やインタラクション、フォロワー属性といった重要なデータを確認できます。これらを分析・解析することで、投稿の改善点を見つけ、より効果的な運用が可能になります。本記事では、Instagramインサイトの見方や使い方、分析の活用法を詳しく解説します。




目次



1.Instagramインサイトとは?プロフェッショナルダッシュボードの基本

Instagramインサイトは、投稿やストーリーズ、リールなどのパフォーマンスを測定できる無料の分析ツールです。利用にはアカウントを「プロアカウント」(ビジネスまたはクリエイター)に切り替える必要があります。インサイトを活用すれば、リーチしたアカウント数やフォロワー属性を把握し、運用の方向性をデータに基づいて判断できます。プロフィールページのメニュー、または「プロフェッショナルダッシュボード」から簡単にアクセス可能です。




2.Instagram運用で欠かせないアルゴリズムの理解

Instagramのアルゴリズムは非公開ですが、インサイトで得られるデータを理解すれば、その仕組みに沿った運用ができます。いいね!やコメント、シェアといったインタラクションは、アルゴリズムにとって重要な評価要素です。インサイト分析とアルゴリズム理解を組み合わせることで、リーチ拡大やフォロワー増加につながります。




3.アカウント全体データを把握するインサイト概要の見方

まずは、アカウント全体のインサイトをチェックしてみましょう。インサイトを開く方法は大きく分けて2通りあります。

ひとつは、スマホアプリのプロフィール画面から右上の三本線(ハンバーガーメニュー)をタップし、「インサイト」を選ぶ方法です。

3.アカウント全体データを把握するインサイト概要の見方

もうひとつは、プロフィール文のすぐ下にある「プロフェッショナルダッシュボード」ボタンを押すやり方です。こちらでは過去30日間のインサイトを表示できます。表示される項目は「リーチしたアカウント」「アクションを実行したアカウント」「合計フォロワー数」「あなたがシェアしたコンテンツ」です。

3.アカウント全体データを把握するインサイト概要の見方


4.「リーチしたアカウント」とは?確認ポイントと活用方法


Instagramインサイトにおける主要指標と活用方法

Instagramのインサイトではさまざまな数値を確認できますが、特に重要なのが「リーチ数」です。「リーチしたアカウント」とは、投稿やストーリーズが表示されたユーザー数を指し、フォロワーだけでなくフォロワー以外にも届いているかを把握することができます。

リーチ数は、指定期間内にフィード投稿・ストーリーズ・リールなどを1回以上閲覧したユニークアカウントの合計です。数値をタップすると、詳細ページを表示することができます。


確認できる主な項目

  • フォロワーとフォロワー以外

    コンテンツを閲覧した人がフォロワーかどうかを確認することができます。

  • インプレッション

    コンテンツが表示された延べ回数を指します。リーチは人数を示すため、通常は「インプレッション>リーチ」となります。

  • コンテンツタイプ別リーチ

    投稿・ストーリーズ・リールごとのリーチ数を、フォロワーと非フォロワーに分けて確認することができます。

  • トップコンテンツ(リーチ順)

    指定期間中に最もパフォーマンスが高かった投稿(投稿・ストーリーズ・リール・ライブ配信)を把握することができます。

  • リーチしたオーディエンス

    広告を含め、1回以上コンテンツを見たユニークアカウント数が表示されます。インプレッションとは異なり、同じアカウントの複数回閲覧はカウントされません。国や都市、性別、年齢層などの推定値も確認することができます。

  • プロフィールのアクティビティ

    ユーザーがプロフィールで行ったアクションの数を確認することができます。アクセス数、ウェブサイトタップ、住所タップ、電話ボタン、メール送信、テキスト送信などが表示されます。


リーチ分析でわかること・できること

  1. ターゲットとの一致度確認

    国や都市、年齢層、性別を確認し、想定しているペルソナと合っているかをチェックすることができます。例えば、20代女性向けのコスメアカウントにもかかわらず40代男性が多い場合は、コンテンツ設計を見直す必要があります。

  2. エンゲージメント向上施策

    フォロワーの閲覧が少ない場合は、関心を得られていない可能性があります。

    • 「トップ投稿」を参考に、反応の良いコンテンツを分析する

    • コメントやDMを促すキャンペーン、質問機能の活用で交流を増やす

    • エンゲージメントはアルゴリズムに影響するため、初速の反応を意識することが重要です

  3. フォロワー増加施策

    フォロワー外へのリーチが少なければ、新規獲得につながりにくくなります。

    • 発見タブやリールでの表示を狙う

    • リールの視聴時間や反応率を分析して改善する

    • Threadsを活用するのも有効です。フォロー外に届きやすく、文字数制限も緩く、画像や動画を多く投稿できるため、Instagramと組み合わせて活用することができます。




5.Instagramにおけるインタラクションの意味と重要性


Instagramのインタラクションとは

Instagramのインタラクションとは、コンテンツに対して実行されたアクションの総数を指します。アクションには、フィード投稿・ストーリーズ・リールに対する「いいね!」やコメント、シェアなどが含まれます。

また「アクションを実行したアカウント」という指標もあり、この場合は実際にアクションを行ったユニークアカウント数を示します。詳細ページでは、アクションを実行したオーディエンスやコンテンツごとのインタラクションを確認することができます。


確認できる主な項目

  • トップコンテンツ(エンゲージメント順)

    リール動画や投稿、ストーリーズなどのコンテンツごとのエンゲージメント数を、フォロワーとフォロワー以外で比較することができます。

  • コンテンツでのインタラクション

    • 投稿:いいね!、コメント数、保存数、シェア数

    • ストーリーズ:返信数、シェア数

    • リール動画:いいね!、コメント数、保存数、シェア数

    • 通常の動画:いいね!、コメント数、保存数、シェア数

    • ライブ動画:コメント数、シェア数これらの合計が表示され、広告を通じて配信されたコンテンツでのインタラクションも含まれます。

  • アクションを実行したオーディエンスアクションを実行したアカウントの属性(上位の国や都市、性別、年齢層、フォロワー/フォロワー以外)を確認することができます。ただし、データが不足している場合は指標が表示されません。


インタラクション分析でわかること・できること

Instagramのアルゴリズムに作用する「シグナル」はすべて公開されているわけではなく、オーガニックリーチを増やすための明確な基準を測定するのは難しいのが現状です。しかし、「いいね!」やコメント、シェアといったアクションは重要なシグナルであることが公開されています。

つまり、インタラクションが増えるほどコンテンツの評価が高まり、リーチ拡大につながる可能性が高いと考えられます。フォロワーがコンテンツにアクションを起こすことでシグナルが蓄積され、その結果としてフォロワー以外のユーザーにもリーチが広がっていくのです。

そのため、どのコンテンツが高いインタラクションを得られているかを把握することは、リーチ拡大やフォロワーとの関係構築において非常に有効だといえるでしょう。




6.インプレッションとリーチの違いを正しく理解しよう

インプレッションは、投稿が表示された延べ回数を示します。リーチが「どれだけのユーザーに届いたか」を表すのに対し、インプレッションは「どれだけ表示されたか」を表す点が違いです。Instagramインサイトで両方を比較することで、投稿の繰り返し閲覧や関心度を分析できます。




7.フォロワー分析で見えるInstagram運用の改善点


フォロワーとInstagram運用における重要性

Instagramでアカウントをフォローすると、フォローした相手の投稿がタイムラインやストーリーズに表示されるようになります。さらに、フォローしているユーザーの投稿に対して「いいね!」やコメントなどのアクションを行っている場合は、エンゲージメントが高いアカウントと判断され、優先的に表示されることがあります。

Instagramアカウントの運用は、フォロワーがいなければ始まりません。そのため、まずはフォロワー数をKPI(重要業績評価指標)に設定して運用していくケースが一般的です。

フォロワーを増やす方法にはさまざまなものがあります。たとえば、広告やキャンペーン、インフルエンサーの活用といった費用を伴う施策や、イベントなどリアルな場でフォローを促す方法が考えられます。また、ある程度フォロワーが集まっている場合は、発見タブやリールなどからの流入によって自然にフォロワーが増加する可能性もあります。


7.フォロワー分析で見えるInstagram運用の改善点


フォロワー分析で確認できる項目

インサイトの分析画面では、フォロワーの合計数を確認することができます。さらに、フォロワーが100人以上いる場合には、指定期間におけるフォロワー数の増減や、フォロワーの居住エリア・年齢層・性別の内訳を確認できます。

また、フォロワーがInstagramを利用している時間帯や曜日といったアクティブ時間も把握できるため、投稿の最適なタイミングを検討する上で役立ちます。




8.最適な投稿タイミングを見つける方法

Instagramインサイトでフォロワーのアクティブ時間を確認し、もっとも活動が多い時間に投稿するのが基本です。一般的に夕方から夜にかけて反応が増える傾向がありますが、アカウントごとに異なるため、自身のインサイトデータで検証しましょう。




9.Instagramインサイトを利用する際の注意点まとめ

Instagramインサイトは使いやすく、手軽にアカウントの状況を分析できるのが大きな利点です。しかし、アカウントをさらに成長させるために詳細な分析を行いたい場合には、次のような制約もあります。

  • フォロワーやオーディエンスの属性は、フォロワー数が100人以上にならないと表示されない

  • 累計フォロワー数の推移を確認することができない

  • アカウントデータ(投稿データ以外)は過去90日分までしか遡れない

そのため、「長期間のデータを保存して確認したい」「日ごとの変化を細かく追いたい」「より詳細な分析を行いたい」という場合には、外部のSNS分析ツールを併用する方法も検討するとよいでしょう。




10.「あなたがシェアしたコンテンツ」から投稿を振り返る

プロフィールから「インサイト」を開くと「あなたがシェアしたコンテンツ」が表示され、最大2年間の投稿を一覧できます。期間は7日〜2年間の指定項目のみで、任意の設定はできません。さらに投稿タイプ(投稿・ストーリーズ・リール・動画・ライブ)ごとに絞り込みが可能です。

10.「あなたがシェアしたコンテンツ」から投稿を振り返る

■投稿

「投稿」では過去7日〜2年間のフィード投稿を表示。画面上部で期間や指標(いいね数、インプレッション数、コメント数など)、投稿形式(写真・動画・カルーセル)を切り替えられます。

10.「あなたがシェアしたコンテンツ」から投稿を振り返る



■ストーリーズ

「ストーリーズ」では同様に期間や指標を選択可能。確認できるのは「ストーリーズからの移動数」「次のストーリーズ」など、ストーリーズ特有の指標です。

10.「あなたがシェアしたコンテンツ」から投稿を振り返る


■リール

「リール」では保存数、再生数、インタラクション数などを期間別に確認できます。フィルターの切り替えもフィードやストーリーズと同じです。

10.「あなたがシェアしたコンテンツ」から投稿を振り返る


■ライブ動画

「ライブ動画」では配信ごとのコメント数、リーチ、ピーク同時視聴者数などを並べ替えて分析できます。

10.「あなたがシェアしたコンテンツ」から投稿を振り返る

11.フィード投稿のインサイトで確認できるデータ

投稿のインサイトは、左下の「インサイトを表示」から確認できます。


11.フィード投稿のインサイトで確認できるデータ

表示される主な指標は以下の通りです。

  • ハート(いいね)

  • 吹き出し(コメント)

  • 紙飛行機(シェア)

  • 両側矢印(再投稿)

  • しおり(保存:保存したユニークアカウント数)


■概要

  • 閲覧数

  • インタラクション数

  • プロフィールのアクティビティ

    (データなしの場合は「--」表示)


■閲覧数

  • 閲覧数:投稿を見たアカウント数(フォロワー/非フォロワー比率も確認可能)

  • インプレッション数:表示回数(ホーム・ハッシュタグ・プロフィール・その他の流入元別に表示)


■インタラクション数

  • いいね、コメント、シェア、保存数


■プロフィールのアクティビティ

  • プロフィールアクセス

  • フォロー数

  • 「電話する」「メールする」などボタンのタップ数


投稿インサイトは、反応の多さやリーチ数、インプレッションの流入経路を確認するのに有効です。特に流入元を見れば、フォロワーに届いているのか、ハッシュタグ経由で新規ユーザーに届いているのかを把握できます。




12.ストーリーズの成果を分析する方法

ストーリーズの詳細インサイトは、画面を上にスワイプするか、アクティビティをタップしてグラフマークから確認できます。

12.ストーリーズの成果を分析する方法

上部の人型のアイコンでは閲覧したアカウント一覧、隣のグラフマークでは詳細データを表示できます。主な項目は以下の通りです。

■概要

  • 閲覧数

  • インタラクション数

  • プロフィールのアクティビティ


■閲覧数

  • ストーリーズが表示または再生された回数です。フォロワーかフォロワー以外かを確認できます。


■インタラクション数

  • インタラクション、シェア数、返信

  • ナビゲーション(次へ・前へ・移動数など)


■プロフィールのアクティビティ

  • プロフィールアクセス

  • フォロー数

  • 電話・メールなどのボタンタップ数


ストーリーズ公開から24時間を過ぎると、「設定とアクティビティ」内の「アーカイブ」から数値を確認できます。ただし、プロアカウント切替前のストーリーズは対象外です。

12.ストーリーズの成果を分析する方法

13.リール動画のインサイトを活用して拡散力を高める

2022年7月以降、Instagramでは15分未満の動画はすべて「リール動画」として扱われます。リールのインサイトは、動画上の「インサイトを表示」から確認可能です。

13.リール動画のインサイトを活用して拡散力を高める

確認できる主な指標は以下の通りです。

  • ハート(いいね)

  • 吹き出し(コメント)

  • 紙飛行機(シェア)

  • 両側矢印(再投稿)

  • しおり(保存:保存したユニークアカウント数)


■閲覧数

  • 表示または再生された回数です。フォロワーかフォロワー以外かを確認できます。


■再生時間

  • 総再生時間

  • 平均再生時間


■インタラクション

  • いいね数

  • 保存数

  • コメント数

  • シェア数




14.Instagramアカウント分析の基本ステップ

ここまでご紹介したインサイトの機能を活用して、具体的にどのようにアカウント分析を進めていくかを解説します。


1. 【運用開始前に】追うべき指標(KPI)を設定する

アカウントの運用を始める前に、分析の基準となる指標(KPI)を決めましょう。KPIは、運用するSNSの種類や目的、アカウント規模によって異なります。あらかじめ基準値を定めておくことで、投稿を振り返る際の判断基準が明確になり、分析がしやすくなります。


2. 【分析前に】投稿をカテゴリごとに整理しておく

複数の投稿を一度に振り返る際は、あらかじめカテゴリ分けしておくと便利です。例としては、

  • 投稿内容で分ける(「会社紹介」「商品紹介」など)

  • 投稿形式で分ける(「画像」「動画」「カルーセル」など)

このように分類しておけば、カテゴリごとの傾向を比較しやすくなります。


3. 要素を分解して要因を探る

KPIの基準より数値が高い、あるいは低い投稿がどのカテゴリに多いかを整理したら、その要因を深掘りしていきます。たとえばリーチが高い投稿であれば、フォロワーによる閲覧が多いのか、フォロワー以外からの閲覧が多いのかを確認します。さらにフォロワーからの閲覧が多い場合には、投稿時期にフォロワーが増えたのか、アクティブな時間に投稿できていたのかなどを順に検証していくとよいでしょう。


4. 要因を特定し、次のアクションにつなげる

要因を特定できたら、ポジティブな要因は別の投稿にも取り入れ、ネガティブな要因は繰り返さないように改善していきます。このようにPDCAサイクルを回しながら少しずつ運用を改善することが大切です。


5.まとめ

SNSアカウントの運用は、トライ&エラーを繰り返し、仮説と検証を積み重ねながら精度を高めていくことが基本です。こうした取り組みによって、「狙って成功した」「狙って失敗した」という明確な結果が得られ、次に取るべき行動をはっきりさせることができます。




15.外部ツールを活用してインサイト分析を効率化する方法

Instagramインサイトは便利ですが、累計フォロワー推移や競合比較には限界があります。そのため、外部のSNS分析ツールを活用するのも有効です。複数アカウントのデータを一括管理でき、CSV出力やグラフ化によって分析やレポート作成を効率化できます。




まとめ

Instagramインサイトは、リーチやインタラクションといった数値を把握できる強力なツールです。データをもとに仮説と検証を繰り返すことで、ユーザーの関心を引く投稿を増やし、フォロワーとの関係を深められます。インサイト活用と外部ツールの併用で、より戦略的なInstagram運用を実現しましょう。



株式会社サンメディックス

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